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​世界観・用語集

​舞台設定とあらすじ

 この物語には3つの世界が存在する。

 

 人間達が暮らす地上すなわち人界

 地上を見守る天使達が管理する天界

 そして……魔族や魔物が生きる魔界

 

 3つの世界は長きに渡り互いに干渉することはなかったが……。

 ある時、魔族の繁栄に伴い資源の枯渇が深刻化した魔界の住人は、人界へとつながるゲートを造り侵略を始めた。地上の者達は為す術もなく蹂躙されていった。天界は直接干渉は出来ず、地上の人間達に魔界の軍勢と戦う力を与えた。天使の信託によって選ばれた者は「勇者」となり 地上を魔界の侵略から救うべく戦い始めた……。

​人界

 この物語の舞台であり人間や動植物が住まう世界。

 

 およそ数百年前から魔界の侵略を受け、それに対抗する力を天界から授けられた勇者達が中心となって戦いを続けている。

 侵略を受けた当初は各地で壊滅的な被害を受けたが、勇者達の活躍により少しずつ復興が進み現在は大小様々な国や街、集落が日々の営みを取り戻しつつある。

 しかし、地上に生息し始めた魔物や侵略行為を行う魔族による脅威は続いており、小さな町村ほど危険と隣り合わせの暮らしを余儀なくされている。

魔界

 高度な知性を持つ人型の種族である魔族と、獣型の種族である魔物が住む世界。

 

 魔族と魔物が無秩序に増え続けた結果資源の奪い合いが起こり互いに滅亡の危機に晒されている。豊富な資源を持つ人界を侵略するため「七魔王」は連合を作り魔王軍を組織した。

 

 【傲慢】の権能を持つ陸魔王 金獅子のルシファー

 【嫉妬】の権能を持つ海魔王 妖鮫のレヴィアタン

 【強欲】の権能を持つ空魔王 麗鳥のマモン

 【憤怒】の権能を持つ竜魔王 鎧龍のサタン

 【暴食】の権能を持つ蟲魔王 獄蝿のベルゼブブ

 【怠惰】の権能を持つ樹魔王 千樹のベルフェゴール

 【色欲】の権能を持つ色魔王 魔羯のアスモデウス

 七魔王は互いの領域を狙う敵同士であったが、魔界存続の危殆に瀕し休戦協定を結んだ。だが、同じ魔王といえども、地上の支配や蹂躙、魔界の安寧、そして私利私欲にまみれた悦楽、とそれぞれ目的は異なり、水面下では常に利権の奪い合いが行われ一枚岩とは言えない。二十年ほど前、蟲魔王ベルゼブブは後に大勇者と称えられる【雷豪】のゲオルギウスとの死闘の末討伐されている。

天界

 超常の力を持つ天使達が存在する上位世界。

 

 天使達により人界の管理が行われている。地上に天使が直接降臨し人間と関わることは、摂理を捻じ曲げる行為として禁じられている。その為、選ばれた人間に力を与えることで間接的に人界へ干渉している。

 天使は彼らが定める理において地上に姿を現すが、その姿は翼の生えた人間の容姿となる。これは天使達本来の姿ではなく「人間達が思い浮かべる天使の姿」を模倣しているに過ぎない。

 制約を破った天使は堕天し二度と天界には戻れなくなる。地上において、仮初の体である人間の肉体と共にしばらくは生きていけるが、徐々に衰弱していく。

勇者

 天界から信託によって選ばれた者だけに付与される、特別な力を受けた人間。 生まれ持った才能の強化、強力な魔力、拠点への転移魔法など大きな恩恵を受ける。天使は主に能力面のみで機械的に勇者を選ぶため、人格的に問題のある者や脱落者が生じることもある。

 基本的に近接剣術と魔術の両面に秀でた勇者が多い。だが時代と共に、弓術や治癒術など、一点に集中した才覚を持つ勇者も現れるようになった。

使徒契約

 勇者の力の一部を任意の人間に分け与え「使徒」とする契約。

 勇者に与えられた「ギフト」の中で特に重要な力。力の付与には制限はないものの、力の総量は限られているため力を与えた人数が多ければ多いほど一人当たりの力は微々たるものとなってしまう。そのため勇者は1~5人の仲間に力を与え旅をする事が多い。

 もし使徒契約を結んだ者が死亡した場合、分配した力は勇者へと還元される。 旅の途中で新たに加わった仲間と使徒契約を結ぶことも不可能ではないが、勇者よりも遥かに力を持つ者とは結べない為、多くの場合旅の始めに行われる。

亜人

 魔族と人間の間に生まれた新人種。

 異なる世界の異なる種族同士で新たな生命を生み出すことは不可能だったが、魔界の七魔王が一柱、色魔王アスモデウスの研究により亜人が誕生する。個体によっては勇者に匹敵するほどの能力を持つ。

 人間と魔族の中間的な外見的特徴を持つ。 獣の耳や角、肌の色から人間から見れば魔族にしか見えないため迫害の対象となっている。また、かなり強引な術式で遺伝子を捻じ曲げて誕生しているため、亜人は子供を作れない。

亜人村

 一部の亜人達が身を寄せ合って暮らす、亜人達だけの集落。

​ とある深い森の奥地を開拓して作られた。豊富な自然資源に恵まれ、狩猟や採集、農作などによって自活の道を歩んでいる。時折素性を隠して人里に降りて、必要な物資などを調達することもある。

 強力な秘匿結界が張られており、魔族や魔物はおろか、人間でさえもこの村の所在を知ることは困難である。この村で組織された派遣員達によって、孤児となったり奴隷商に売られている亜人の子供などを保護している。

人類統合軍

 魔王軍の侵略に対抗し、国家の垣根を越えて結成された独自の人類軍。

​ 世界各国に配備されているというよりは、各国の防衛軍とは別に攻勢をかけるために、有志により編成された独立機動軍。
 最前線基地オリンポスは、魔王軍の侵攻ゲートと最も近い場所に建設されている。司令官を務めているのは、かつて大きな戦功を立てた大勇者ゲオルギウス。

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